「配管が凍って水が出ない」
「寒い朝はお湯を使いたい」
このような時の保温材の悩みを解決します!
配管の凍結防止の保温材料について
まず配管の凍結防止のために、保温材を使おうと思った時に悩むのが保温材の種類。
当社は保温屋と言われる「熱絶縁工事」を専門でやっている業者なのですが、屋外で使う保温材の種類は大体下記の4つです。
・ポリエチレンチューブ
・グラスウール
・シチロールカバー
・エアロフレックス
今回は基本的に使われている「ポリエチレンチューブ」を解説していきます。
後日、時間があれば他の材料にも触れていきます。
保温チューブ(ポリエチレン)
通称、チューブと呼ばれる材料です。
戸建てなど屋外で一般的に使われる材料で、ホームセンターなどに普通に売っていますし、戸建てや仮設などでもっとも使われる保温材でしょう。
柔らかい素材なので、施工性も優れており耐久性もあるので、自分でやる分にはこのチューブで充分だと言えます。
その際には、ビニールのような保護材のついてる商品(ワンタッチタイプ)か、キャンパステープを使い保温材を保護しましょう。
写真は古いものですが「キャンパステープ巻き」を使い保護してますね。
厚みは10mm、20mmとあるのですが、20mmだと施工性はかなり悪くなりますが、厚みがある分保温性能は高いです。
「結局どっちを選べばいいの?」
結論から言えば、関東平野部は10mmでも大丈夫です。
ですが、寒波がくると年に何度か凍ります。笑
「チューブを使うけど絶対に凍るのが嫌だ!」
そんな方は20mmにしておくのが無難です。
保温チューブを職人目線で詳しく解説
一般的には「積水化学工業」から販売されてる保温チューブ(STN)を使用しているので、そのカタログより解説します!
保温チューブSTNは、10mmの厚みのチューブのことを指します。
一般的な環境ではこの商品で十分です。
20mmになるとSTHと呼ばれ、寒冷地仕様とされているようです。
どちらも対応温度は「70℃〜-50℃」となっているので、日本で使えない場所はないでしょう。
ですが、配管内の水は時間が経てば凍結いきます。
詳しくはカタログ値の計算を参考にしてください。
これは配管がSPGで、20Aなので条件的には一般的な戸建てと同じイメージですね。
20mmで外気温-10℃なのですが、16時間程で凍結する計算になっているようです。
これより配管サイズが小さくなれば凍結するまでのスピードは上がりますし、保温材が10mmであればより凍結しやすくなります。
もちろんチューブも劣化しますので、古いものを使っていたり、施工不良で隙間があれば凍結しますし、計算通りにいくことの方が少ないです。
なので、保温材が巻いてあるのに凍結する場合の対策は
・保温材を新品にする
・保温材の厚みを増やす
このどちらかで基本的には解決するでしょう。
以下、執筆中