今回はフカガワさんから出ている「LJシート」で外部の角ダクトを施工してみました。
話を聞くに、板金に代わるような商品らしく、独立気泡構造の発砲ゴム保温材とレンジングジャケットを貼り合わせた商品のようです。
独立気泡構造ということはエアロフレックや、アーマーフレックスと同じ構造なので、しっかり保温できてれば結露の心配はなさそうです。
- 施工性ヨシ
- 耐候性ヨシ
- 保温性ヨシ
とのことで、メーカーさんが実際に寸法取りをして頂き、カットしたものを納品してくださり施工方法も講習して頂きました。
それについて詳しく解説していきます。
LJシートを使うまでの経緯と施工場所
使った経緯としては、角ダクトと床のクリアランスがなく板金ができない、、、
このような状況で「どうする?」と考えていた時に、ダクト屋さんが紹介してくれて使うことになりました。
まだまだ施工事例が少ないのですが、「試してみようか!」と元請さんと話をしていざ実戦。
LJシートの施工、外部の角ダクト
まずは施工について解説していきます。
まずは貼り付け面(ダクト)のホコリやゴミを取り除き、アルコールや脱脂スプレーを使い脱脂します。
次に一枚ずつ貼っていきますが、一度貼ったらはがれないので、二人で貼っていくのが無難ですね。
Aパットやバームテープみたいに、剥離紙をはがせばすぐに貼れるのはかなりお手軽です。
この要領で4面貼っていきます。
ダクトの補強もしっかり形が出るくらい馴染んでピッタリ貼れます。
近未来的な感じで良い感じですね!
貼り付けた後は、ウエスでこすりしっかり密着させます。
もう取れません、接着はかなり強いです。
LJシートの施工② 平面の四つ角
平面部分の4面を貼り終えたら次はフランジと角の部分を仕上げていきます。
使う材料はコチラになります。
- コーナー
- LJ専用の粘着テープ
- フランジの継ぎ手
まずは平面部分からから仕上げます。
保温材がみえている部分にコーナーをかぶせて、粘着で固定。
コーナーがプラスチック?なのか、かなり柔らかく浮いてしまいますのでここは課題ですね。
でも、スマートでカッコいい!。
テープ仕上げはどれだけ時間をかけてキッチリやるかと、器用な人が施工するかで決まります。
下の画像の方が綺麗なのがわかると思いますが、下は弊社の中でも一番器用な職人がやったものです。
上は空気が入っていますね、もちろん綺麗に直しました。(超大変)
最終仕上げは粘着ですが、監督さんによると施工後2年経っても剥がれてないようなので安心ですね。
LJシート 角ダクトのフランジ施工
次にフランジの施工方法です。
直管と直管が仕上がっている部分に、コの字の専用の役物を取り付けます。
フランジを施工する前もLJシートに対し、掃除と脱脂をしてから行います。
※この画像は施工方法の講習としてやっているので、テープ仕上げが抜けていますがご容赦下さい。
こちらもしっかりウエスで接着していき、同様に4面貼ります。
フランジの天板の部分には端材を使いフラットにしてコーナー材を当て粘着仕上げです。
※最終仕上げ画像撮り忘れました、、、今度行くことがあれば撮ってきます。
こんな感じで施工としては完了です。
加工時はこのような電動ナイフを使うと早いです!
エアロの加工にも使えるので、持ってても損はしませんね。
LJシートのメリット、デメリット
実際に施工したからこそわかるメリット、デメリットを総合面から解説します。
自分的にはかなり面白いと思っています。
メリット
・施工性が良い
・軽くて搬入が楽
・保温工事のみで完結する
・濡れることがなく保温性が失われにくい
・強風で吹き飛ぶことがない
メリットはやはり施工性ですね。
デメリット
・金額が高い
・やり直しできず、手間がかかる
・下手な人がやると目立つ
・冷媒管のようにカラスに遊ばれたり、破ける可能性がある
デメリットは主流じゃない故に高いことと、素材への慣れですね。
LJシートの総評
自分的には近未来的で結構好きですが、全てが板金に代わることはないだろうな。というのが率直な感想。
板金が当たり前の概念をなくすのは凄いと思いましたが、金額や自由度となると板金の方がまだ軍配があがりますね。
ですが、将来の可能性として非常に楽しみです!
板金屋さんが手配できなかったり、施工できない部分では凄く良いと思います。
何より金額面が違いすぎて、普通には手が出ないのが本音です。
今回は事前にカットしてもらっていたので、金額がかなりあがりましたが、それがなくても保温板金の方が安いかなー、、、と